オプション取引とは?ソフトバンクが今回の下落に影響??

資産運用

こんにちは!ここ数日厳しい調整が続きましたが、その原因の一端にソフトバンクによるオプション取引の影響があるとされています。

個人投資家にとってはあまりなじみのないオプション取引ですが、今回のニュースを受けていろいろ調べてみたのでぜひご覧ください!

オプション取引とは

そもそもオプション取引とは何でしょうか

うえすぎ
うえすぎ

正直全く知らんかった…

簡単に言うと、名前の通り一定期間内に株を買う・売る権利を行使するかどうか選べる権利を売買することです。

うえすぎ
うえすぎ

余計にわからん…

まず、株を買う権利のことをコールオプション、売る権利のことをプットオプションとよびます。さらにそれぞれに対して売りと買いがあるので、オプション取引には以下の4つの取引の仕方があります。

  • コールオプションの買い
  • コールオプションの売り
  • プットオプションの買い
  • プットオプションの売り

それぞれの取引における利益と損失についてみてみましょう。

コールオプションの売買

まず、コールオプションの売り手買い手における利益と損失を考えましょう。

コールオプションはあらかじめ指定された金額で商品(株、金など)を買う権利のことです。

商品が現在1000円で、オプションプレミアムが100円であるとすると、売り手買い手における損益は以下のグラフのようになります。

行使価格1,000円、プレミアム100円の例

いきなりこれだけ見ても難しいですから、一つずつ解説していきます。

うえすぎ
うえすぎ

分かりやすく頼むわ

コールオプションの買い手

コールオプションを買って得をするのは将来商品が値上がりした時です。これは買う権利を買っているので、通常の取引と近い感覚ですね。

一番の違いは損失を限定できることです。オプション取引の買い手の最も大きなメリットがここにあります。買い手はオプションプレミアムと呼ばれる、保険料のようなものを売り手に支払います。

具体的に、権利行使価格を1000円、オプションプレミアムが100円だとします。買い手はこの商品を将来1000円で買う権利を100円で購入することになります。

では、オプション取引の権利行使の期限が来た時に商品の価値がどうなっていれば買い手は利益を得られるのでしょうか。

もちろん商品価値が1100円以上になっていれば買い手はその分儲けが出ます。仮に1200円になっていたとすると、1200円の商品を1000円で買うことができるのでその差額からオプションプレミアムを引いた100円が利益となります。値上がりすればするほど、買い手の利益は無限大です。

商品価値が下がってしまった場合はどうなるでしょうか。

もし商品価値が900円になってしまったとします。権利を行使すると現在900円の商品を1000円で買わなくてはならないのでその差額100円+オプションプレミアムの100円で、合計200円の損失が出てしまいます。

しかし、実際には買い手は権利を放棄することができるので、商品が値下がりしていた場合オプションプレミアムの100円を支払うだけでよいのです。極端な話商品価値が0円になっても買い手は権利を放棄すれば損失をオプションプレミアムの分に限定することができます。

行使価格1,000円、プレミアム100円の例

それが上のグラフの青い線にあらわされています。保険料を支払うことで損失を限定し、利益は青天井となります。

うえすぎ
うえすぎ

要は値上がりすると思ってるけど値下がりのリスクが怖い時にコールオプションを買えばいいのね

コールオプションの売り手

一方売り手においては買い手とは全く逆の現象が起こります。

前提として、買い手は権利を行使するかどうか選ぶことができますが、売り手は必ず描いての権利行使に応じる必要があります。

同じ価格で考えてみましょう。権利行使価格が1000円、オプションプレミアムが100円とします。

売り手はこの権利を売った時点でオプションプレミアムの100円分の利益が生じています。

商品価値が上がり、1200円になったとします。買い手は利益が出るので当然権利を行使します。買い手はこれに応じる必要があるので、現在1200円の価値がある商品を1000円で買い手に売らなくてはなりません。つまりオプションプレミアムから差額を引いた100円の損失となります。買い手の利益が無限大であるように、売り手の損失も無限大になります。

商品価値が下がり、900円になった場合はどうでしょうか。買い手は損をするので権利を放棄します。そのため売り手はオプションプレミアムの100円分が利益となります。

行使価格1,000円、プレミアム100円の例

それが上のグラフの緑の線になります。コールオプションの売り手は、買い手とは逆に利益はオプションプレミアム分に限定され、損失は無限大になります。

うえすぎ
うえすぎ

売り手は値上がりされると困るのね。下がると思ってるけどオプションプレミアム分よりは下がらなそうなときにこっちがお得なのね

プットオプションの売買

プットオプションはコールオプションの逆で、指定された金額で商品を売る権利のことです。

同じように権利行使価格を1000円、オプションプレミアムを100円とした場合買い手売り手の損益は以下のグラフのようになります。

行使価格1,000円、プレミアム100円の例

では、これも買い手売り手それぞれについてみていきましょう!

プットオプションの買い手

権利行使価格を1000円、オプションプレミアムを100円とします。

すると、買い手は1000円で将来売る権利を100円で買うことになります。

商品価値が下がった場合を考えましょう。商品の価格が800円になったとします。買い手は1000円で売る権利を行使すれば200円の差額を受け取り、オプションプレミアム分の100円を引いて100円の利益が出ます。

商品価格が上がった場合はどうでしょうか。商品の価格が1100円になったとします。買い手は権利を行使すると今1100円のものを1000円で売らなくてはならないのでその差額100円とオプションプレミアム分の200円損することになるので、権利を放棄して損失をオプションプレミアム分に限定します。

商品の価格が下がれば下がるほどプットオプションの買い手は利益を得ることができ、損失はオプションプレミアム分に限定されます。空売りにおける値上がりリスクをオプションプレミアムを払うことで抑えていると考えるとしっくりくるかもしません。

うえすぎ
うえすぎ

買い手は割とわかりやすいね、通常の取引に保険をかけているっていうのは腑に落ちた

それを表したのが下のグラフの青い線です!

行使価格1,000円、プレミアム100円の例
プットオプションの売り手

最後にプットオプションの売り手を考えてみましょう!長くて複雑ですがもう一息です!

うえすぎ
うえすぎ

売る権利を売るってもうわけわからん

これも買い手と逆の現象が起こると考えると理解が速いと思います。

権利行使価格を1000円、オプションプレミアムを100円とします。

商品価値が上がった場合を考えましょう。商品価値が1100円になったとします。買い手は権利を行使すると損失が発生するので権利を放棄します。そのため売り手はオプションプレミアム分の100円が利益になります。

反対に商品価値が800円になった場合、買い手は権利を行使ると利益が出ますので、売り手はそれに応じる必要があります。つまり、売り手は現在800円の価値のものを買い手から1000円で買わなくてはなりません。よってオプションプレミアム分の100円から差額の200円を引いて100円の損失になります。

それが下のグラフの緑の線になります!

行使価格1,000円、プレミアム100円の例

うえすぎ
うえすぎ

これも売り手は上がると思ってるけど大して上がらなそうな時が通常の取引よりも得なのかな

ソフトバンクはコールを大量に購入していた?

今回ニュースになったソフトバンクのコールオプション買いですが、同時にコールオプションを売るブルスプレッドと呼ばれる戦略を取っていたと分かりました。

この戦略は期限の異なるコールオプションを売買することで利益が限定されるものの損失を通常のコールオプション買いよりも小さくする目的があります。この内容に関しては複雑なので、大量に買われていた、ということを理解しておけば十分です。

今回の下落前からコールオプションが大量に発注されていました。コールオプションが大量に買われると売り手は株価の値上がりリスクのヘッジをして株を購入することになります。

下落前の株価上昇はこれによって支えられていたと推測できます。

株高、VIX高の理由

通常VIX指数は株価が下がるときに上昇するとされています。実際回復相場の中徐々に下がっていたVIX指数ですが、8月の終わりごろから株価は上昇しているのにVIX指数も上昇するという通常ではあまり考えられない事態が起こっていました。

この背景にあるのが大量のコールオプションの買いだと考えられます。VIX指数はボラティリティを反映していますが、オプションをボラティリティは密に関係していて、コールオプションの買いが多くなったためにボラティリティが上がり、VIX指数も上昇していたというのが、今回の株高、VIX高の原因の一つだと考えられます。

下落につながったのはなぜか

今回の下落はソフトバンクによるものなのかといわれると少し疑問が残ります。ソフトバンクはコールオプションを大量に購入していましたが、実際には個人投資家による買いのほうが多く、ソフトバンクによる影響は大きいものの、個人投資家の影響を忘れてはなりません。

もともと株高に対する警戒があった子に加えてじわじわとVIX指数が上昇していたこと、ソフトバンクによる保有株式の売却による突然の暴落に対して個人投資家がパニック売りをしてしまったことで今回のような下落につながったのではないかと考えています。

先日反発したもののまた下がってしまい、いつまた元の勢いを取り戻すのかは全くわかりませんが、取引を行う際にはまず自分が冷静な判断ができているか客観的に見てみることが大事だと思います。こういう時だからこそ、感情に支配されないように自分ルールを順守しましょう!

それではここまでお読みいただきありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました